メニューへ - 第45章 -

 メニューへ

 

45-07:「がんばる」ということ<02/09/06>

 

加藤組土建HPのWeb管理日誌から、「がんばる」という言葉について考えたことを紹介します。

Web管理日誌
(00/11/22)


●オレたちヒョーキン族

日本のミュージシャンの中でとても好きな人の中にEPOという女性シンガーがいます。
その昔「オレたちひょうきん族」のエンディングテーマで「ダウンタウン」という曲を歌っていた人といえば、お笑い好きの30代以上の人はわかると思います。

昨日、彼女のライブが函館金森ホールで行われ、知人の関係でスタッフとしてお手伝いしてきました。

●ホスピスでのライブにて

彼女は音楽性の素晴らしさもさることながら、その音楽に対する姿勢にもとても共鳴するところがあり、いつも感動させられるのですが、そのライブでこんな話をしてくれました。

彼女は身障者施設、居酒屋、路上等、様々なところでライブをしているのですが、これはあるホスピスでライブをしたときの話です。
ホスピスとは、治療困難な患者さんの苦痛を和らげて、最期まで人間らしく尊厳をって生き抜くことができるように援助していく所です。

●何気ない「がんばって」

彼女はいつものように歌い終え患者さんの部屋を出るとき、何気なく「それじゃがんばってくださいね」といって部屋を出ました。
深い意味を込めて言ったわけでもないので、気にもせずにいたところ、そこの看護婦さんからお手紙が届いたそうです。

手紙には、こう書いてありました。

「あの時、EPOさんが言った『がんばってくださいね』という言葉を聞いて、その患者さんがこんなことをいっていました。
『がんばりたくないからここに来たのに・・・、がんばってって言われたのはちょっとショックだったなぁ』」

普段何気なく使っている「がんばる」という言葉なのですが、使い方でこんな風にとられてしまうこともあるのだな、とつくづく言葉の持つ意味の深さに考えさせられたそうです。

●いいシステムに育てるには

そもそも「がんばる」のが苦手な私は「がんばって」とも言えないことが多いです。
私は今、社内でシステム運用の推進していますが、やはり運用する側の気持ちを考えずに、「導入したからがんばって使え!」だけではいいシステムには育たないのだなと感じる訳です。
どんなにいいソフトでもどんなに早く動くマシンがあっても、いい人間関係がないところにはいいシステムは育たないのです。

●「がんばろう」

ライブが終わって、打ち上げでEPOさんと一緒にお酒を飲んでお話もさせてもらいました。
会ってみると、やはりとっても素敵な人で、「こういう人だから感じることができるんだな」と思ってしまいました。

でも彼女のそばにいると、「がんばろう」という気持ちにさせられてしまうのは困ったものでした、(^^ゞ
そんなパワーをくれる人なのです、EPOという人は。

「がんばる」ということについてちょっと考えさせられた一日でした。

- fin -


◆情報のリサイクルとでも申しましょうか、ついに自分が書いた昔の日記までネタにしてしまいました、(^^ゞ

音楽をやっていたということもあって、肉体的には衰えても精神的にはには全然若いまんまだと思っていたりするのですが、カーラジオやTVの音楽番組に出てくるアーティストを見るとさっぱりわからない。
もう皆目さっぱりわからないのです。

私にとってリアルタイムでデビューから今の活躍まで見続けてこられたアーティストに一人がEPOです。
デビューの頃、ダウンタウンを歌っていた頃はポップな歌を歌う元気のいい健康的な女の子で、今のような歌い手になるとは思っていませんでした。

彼女がイギリスにしばらく行ってきたあとからでしょうか、彼女の表現スタイルがポップ一辺倒だったイメージから、ものすごくナチュラル指向に変化したのです。

CDを通してしかその変化を感じることが出来なかったのですが、ライブを見て、そして知人の紹介もあって打ち上げで一緒に話すことができて、ホントに素敵な人だなと再確認しました。

さて「がんばる」についてです。
高校を卒業して東京に行くことになったとき、タテマエとしては進学するためだったのですが、ホンネとしてはプロの音楽家を目指して上京するつもりでした。

疑うことを知らない田舎モノにとって東京は様々なことを教えてくれました。

いいことも悪いことも・・・
気がついたときには、上京するときへの「プロになるんだ」という気持ちがどこかに追いやられていました。

心の中ではもう函館に帰りたいという気持ちがどんどん大きく膨らんでいくのですが、誰に言われたわけでもない「がんばってこいよー」という言葉が、「プロにならなければ合わせる顔がない」という気持ちになって一人歩きを始めてしまったんですね。

あるきっかけがあって函館に戻って、その夜久しぶりに昔の音楽仲間と酒を酌み交わしたときに彼らは言うのです。
「いつでも帰って来い。お前のいる場所はここにあるから」

みんながんばってるんですよねー、みんな。
他人より何倍もがんばってるっていう人もいるんですよね。
もうこれ以上できないっていうほどがんばってる人に「がんばれ」って言っても、それはツライ言葉としてしか響かないのです。

これが言う方にしてみればなかなか気がつかないんですよ。
自分から気がつくっていう人、少ないんじゃないでしょうか。
そういう状況に接している人にとっては当たり前のことなんでしょうけど。

「そんなこと当たり前じゃない」なんて言わないでください。
それは知っている人と知らない人の壁を作ってしまうことになります。
やさしく教えてあげましょう。

さて、皆さんはがんばってますか?

 
・・・end

 

TOPへ

ご意見・感想をお聞かせください。おやCALへのご意見・ご感想はこちら!

 

作者紹介 ■毎朝、最新版を読みたい人はこちらへ