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46-04:嗅覚を刺激せよ・・・日本旅館にて1<02/09/20>

 

niftyの「サービスのツボ」いうページから、日本旅館のサービスについてのコラムを紹介します。
サービスのツボ


●温泉も日本旅館も嫌いだ

●いいほうに裏切られるかも

●感激したのは「におい」

●みんなくつろいだ顔になった

京風懐石「海石榴(つばき)」

- to be continued -


◆今までいろいろなホテルに宿泊してきましたが、今でもよく覚えているホテルがあります。
それは北海道の洞爺湖を一望できる高台にそびえ立っていた「エイペックス洞爺」といいます。

正確に言うと今でもそびえ立っているのですが、現在はエイペックス洞爺としては営業しておりません。
1998年3月に倒産してしまったからです。
当時は山一證券や拓銀の破綻で日本中がてんやわんやになっているときでした。

そのホテルに宿泊したのは倒産する数週間前で、ものすごい吹雪の日でした。
街中ではなく山の上にあるということで、その吹雪のすごいことといったら、私が体験した一番すごいものでした。
何しろ車の窓から前が見えず、ホテルを前に遭難しかけたほどです。

やっとの思いでホテルにたどり着いたのですが、ある事に気がつきました。
なんとホテルの名前が違うのです。
実は1年ほど前から経営再建のため「「ザ・ウィンザーホテル洞爺」という名前に変わっていたのです。

ホテルに着いてフロントの前で鼻水をたらしながらチェックインの手続きをしていると、すぐにホテルの人が寄ってきて、「温かいココアはいかがですか?」と声をかけてくれました。
運ばれてきたココアを飲むと、心も体も解けていくようでした。

ロビーは見たこともないような豪華な造りで、自動ピアノが音楽を奏で、飾ってある花も全て生花でした。
吹雪でそのときは見えませんでしたが、バカでかいガラスでできた壁からは、おそらく想像できないような景色が見えるはずだったのだと思います。

ホテル内の施設は天候のせいもあり宿泊客はあまりおらず、プールやアスレチック、大浴場などのホテル内の施設はほとんど貸し切り状態でした。

景色は見ることはできないだろうと思っていましたが、翌朝ウソのように空は晴れ上がり、絵ハガキのような洞爺湖を見ることができました。
恐らくもう二度とそこで見ることはないのではと思います。

私たちは特にお金があったわけではなく、知人が「特別優待券のようなものがあるので、一緒に行かないか」と誘いで行くことになりましたが、確か数千円で宿泊したような気がします。
その優待券の乱発も経営不振の理由のひとつではあったのですが。

経営が危ういということを聞いていましたが、何とか立て直そうと経営者が変わり、スタッフも一新したときでなんとなくホテル中にやる気が感じられるようでした。

函館に戻ってきて1,2週間した頃、倒産のニュースをTVで見たときにはそれはそれはびっくりしました。
当然あのやる気に満ちていたスタッフは、我々以上にびっくりしたことと思います。

くしくも前の会社をやめ、現在の会社に来て2ヵ月後のことでした。
なんだかリストラとか倒産という言葉の響きに敏感になっている頃の出来事でした。

 
・・・end


 

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●温泉も日本旅館も嫌いだ

●いいほうに裏切られるかも

●感激したのは「におい」

●みんなくつろいだ顔になった

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◆今までいろいろなホテルに宿泊してきましたが、今でもよく覚えているホテルがあります。
それは北海道の洞爺湖を一望できる高台にそびえ立っていた「エイペックス洞爺」といいます。

正確に言うと今でもそびえ立っているのですが、現在はエイペックス洞爺としては営業しておりません。
1998年3月に倒産してしまったからです。
当時は山一證券や拓銀の破綻で日本中がてんやわんやになっているときでした。

そのホテルに宿泊したのは倒産する数週間前で、ものすごい吹雪の日でした。
街中ではなく山の上にあるということで、その吹雪のすごいことといったら、私が体験した一番すごいものでした。
何しろ車の窓から前が見えず、ホテルを前に遭難しかけたほどです。

やっとの思いでホテルにたどり着いたのですが、ある事に気がつきました。
なんとホテルの名前が違うのです。
実は1年ほど前から経営再建のため「「ザ・ウィンザーホテル洞爺」という名前に変わっていたのです。

ホテルに着いてフロントの前で鼻水をたらしながらチェックインの手続きをしていると、すぐにホテルの人が寄ってきて、「温かいココアはいかがですか?」と声をかけてくれました。
運ばれてきたココアを飲むと、心も体も解けていくようでした。

ロビーは見たこともないような豪華な造りで、自動ピアノが音楽を奏で、飾ってある花も全て生花でした。
吹雪でそのときは見えませんでしたが、バカでかいガラスでできた壁からは、おそらく想像できないような景色が見えるはずだったのだと思います。

ホテル内の施設は天候のせいもあり宿泊客はあまりおらず、プールやアスレチック、大浴場などのホテル内の施設はほとんど貸し切り状態でした。

景色は見ることはできないだろうと思っていましたが、翌朝ウソのように空は晴れ上がり、絵ハガキのような洞爺湖を見ることができました。
恐らくもう二度とそこで見ることはないのではと思います。

私たちは特にお金があったわけではなく、知人が「特別優待券のようなものがあるので、一緒に行かないか」と誘いで行くことになりましたが、確か数千円で宿泊したような気がします。
その優待券の乱発も経営不振の理由のひとつではあったのですが。

経営が危ういということを聞いていましたが、何とか立て直そうと経営者が変わり、スタッフも一新したときでなんとなくホテル中にやる気が感じられるようでした。

函館に戻ってきて1,2週間した頃、倒産のニュースをTVで見たときにはそれはそれはびっくりしました。
当然あのやる気に満ちていたスタッフは、我々以上にびっくりしたことと思います。

くしくも前の会社をやめ、現在の会社に来て2ヵ月後のことでした。
なんだかリストラとか倒産という言葉の響きに敏感になっている頃の出来事でした。

 

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