加藤組土建株式会社

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- 第56章 -

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56-05:クレーマー・クレーマー  <06/02/23>

 

●フレンチトースト

自立心が芽生えた妻と離婚し、幼い息子を1人で育てることになった夫。
離婚と養育権という、現代アメリカが避けて通れない社会問題をハートウォームな人情劇を通して描いた80年の代表作品。
ダスティ・ホフマンがフレンチトーストを苦労しながら作る場面で、私はフレンチ・トーストなる食べ物の存在を知りました。
というのは映画「クレイマー・クレイマー」のお話。
今回はクレイマーではなく、クレーマーについてです。
正当な理由があればクレームもいいでしょうが、商品の問題点を誇張したり、無理難題を押し付け金銭等の不当な請求を行う人々を、いわゆる「クレーマー」と呼ぶそうです。

●インターネットでクレーム

このクレーマーと呼ばれる人種は恐らくはるか昔から存在していたはずで、企業やお店などでもそれなりに対応していたことと思います。
ところがインターネットが普及し誰でもが自分の意見を主張し公開できるようになってからは、ちょっとしたクレーム対応のマズさから社会問題に発展する可能性まで出てきています。
有名なところでは、東芝クレーマー事件があります。
東芝のビデオデッキを購入したユーザーが修理依頼をしたところ、東芝側の対応が不適切だったとして、その応対の様子を録音し自分のサイトで公開してしまいました。
その真偽のほどはわかりませんが、インターネットで公開されたことで話は一人歩きを始め、ユーザーも企業側もあらぬ憶測が流れてしまいました。
企業にとっては新しい時代のクレーム対応を考えるきっかけにもなりました。

●我こそが正義なり

自分にはどうでもいいようなことに腹を立てる人はいるもので、そういう人は往々にして相手が土下座するまでコテンパンにしてやりたいと思っているようにも思えます。
しかも彼らは自分が悪いとはツユほどにも思っていない場合がほとんどです。
一般的に見てどうかなどは関係ないのです。
我こそが正義らしい。
まぁ正義と思ってやってるうちはまだよくて、それが確信犯となり金銭をねだるような輩が出てくるから始末が悪い。
私のような小心者は「もう二度と来る(買う)もんか!」と心の中で叫んで、トボトボ帰るのが関の山です。

●どうなってんだ!

ここ最近話題のトリノオリンピック。
開催前の前評判から想像もできないほどの不調に、世の中も今ひとつ盛り上がりません。
先日新聞を見ていましたら、そんなことにもクレームをつける人がいるらしい。
それも相手は日本オリンピック委員会(JOC)。
「メダル量産って言ってたのにどうなってんだ!」
「ビッグマウスの若い選手には謙虚さがない」
テレビを見てそう思うのは構わないが、それをわざわざJOCに電話して言うのはいかがなもんだろう。
もちろん中には激励の電話もあるらしく、私の好きなスピードスケートの岡崎選手が4位になったことで、「申し訳ありません」と謝ったことに対し、
「あんなこと言わなくてもいい。五輪は出場するだけでもすごい」との声もあったとのこと。
でも寄せられる意見の比率は「不満7割、激励3割」なんだそうです。

●クレーム来ませんように・・・

なんとなくクレーマーが悪者のような書き方をしてしまいましたが、クレーマーからの意見が企業をよくしていく要素のひとつであることも事実です。
しかし人間誰しも文句を付けられたら、ムッとしたりへこんだりするものです。
私ならやり場のない怒りで体中がプルプル震えてくるに違いありません。
その場では何も言い返すことは出来ませんが、時間が経つにつれ「あー言っておけばよかった。こう言っておけばよかった」と1人モンモンとするのです。
考えただけでも精神衛生上よくありません。
こんな時は、ちょっと甘さ控え目のフレンチトーストでもこさえて食べるに限ります。
くれぐれも「つまらないオチだ!」とクレームが来ないことを祈ります。

 
・・・end

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