加藤組土建株式会社

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- 第56章 -

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56-12:自分探し <06/08/23>

 

●あ、死んでる!

時々暇な時に自分探しをするわけです。 
やり方はいたって簡単。 
Google検索で自分の名前を入れて検索するだけ。 
私の名前はありふれた名前なので、わんさか出てきます。 
1ページ目に静岡県の全国2位のご長寿のお婆さんの死亡記事が出てるんだけど、それが同姓同名だった。 
中には2ちゃんで「○○について」という私の名前についてのスレまで立っていた。 
総レスは4しかありませんでしたが・・・(´・ω・`)  

●君付け

中でも怪しい教育関係の団体の偉い人と同性同名で、やたらその人の記事がみつかります。 
先日、それでもどんどんページを進めて行ったら、面白い記事を見つけました。 
なんと私の名前が「君」付けになっており、私が卒業した小学校の名前まで書いてあるのです。 
どう考えてもこれは私以外しか考えられません。 
一体、小学校時代の私のことをナント書いているのでしょう? 
もしかしてあんな事こんな事とか書いてたりするんでしょうか? 
そもそも私の事を君付けで呼ぶ友達って誰なんでしょう? 

●巨人の星と私

恐る恐るページを開いてみます。 
おそらく小学校の3,4年頃の話だと思います。 
そこには私の「ジャンプ力がすごかったのでびっくりした」と書いてあります。 
うーん・・・確かにあの当時、自分でもびっくりする位ジャンプ力があり、ヒマさえあれば飛び上がり天井にタッチしていた記憶があります。 
時にはランドセルに本を何冊も入れ、特訓もしていたかもしれません。 
きっとこれは巨人の星の影響なんでしょう。 

この人、もう1件私の事を書いています。 
当時、私は巨人の星の魔球「消える魔球」にご執心だったらしく、友達を集めては消える魔球を研究していたというのです。 
うーん・・・確かにやっていました。 
ボールを黄な粉餅みたいな感じで、少し濡らして土をまぶします。 
そしてホームベースの両脇に2人配置し、ピッチャーが投げたら一斉に地面の土煙りを立てるというもの。 
これで土色のボールが土煙りの中に隠れて消えたように見えるわけです。 
ま、カメレオンみたいなもんです。 

その友達の感想は、次の通り。 
「モウモウと土煙りが立てばやっと見えにくくはなるが、こんなに土煙りが立てば誰が見てもおかしな事が起きていると気付くはずだ」 
た、確かに・・・ (´・ω・`) 

●筆者の正体

私の名前はその2箇所しか出てきませんが、それ以外にもここ何十年も口にしたことがない小学校時代の友達や店の名前、遊んだ場所などがそこかしこに出てきます。 
どうやらこれは彼の少年時代の回想録であるらしい。 

ところがこの記事を書いたのが誰だかわかりません。 
小学校時代の文集の写真が載っていました。 
そこには筆者とも思われる彼の名前が書いてあります。 
うーん・・・そういえばいたな、こんなヤツ。 
い、いかん・・・カリメロみたいな頭をしたことだけしか思い出せん。 

もっと彼の情報を集めようとURLを手がかりにいろいろ調査。 
すると驚くべきことが判明! 
なんと彼は札幌で病院の院長先生をやっているのです。 
しかも私が住んでいる地元の大病院にも何年か勤めていたことがあるらしい。 
うーん・・・どこでそんな差がついてしまったのだろう・・・ 
思い当たるフシがいっぱいありすぎてよくわからん。 

●自分探しのススメ

数日後、再び同じように検索してみると、キチンとブログになったものを発見。 
小学生の頃の思い出を書き綴ったそのブログは、1年ほどで止まっていました。 
そこで思い出がつきたのかもしれません。 
今もし私が彼に会ったとして、熱い抱擁を交わすことはないでしょう。 
やろうと思えばメールも送ることも可能ですが、送りません。 
きっと彼もまさか自分が書いた記事を読んで、当の本人が連絡をよこすとは思ってないでしょうから。
それでも私の名前を「君」までつけて出演させてくれた彼に感謝します。 

自分探し・・・たまにやってみると面白いです。

 
・・・end

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