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1.はじめに
・現代の都市は、ヒートアイランド、激しい気象出現による都市洪水パリアフリーの街づくりなど様々な構造的課題を抱えている。
・解決の方策にあたっては、「歴史の中で考える」「自然の摂理の中で考える」「足元を見つめる」という包括的・広範な認識こ立脚した総合科学的発想が必要。
・このよっな視点に立って、解決の一策となるよう「水冠都市構想」を提言する。
2.水冠都市とは
・現代都市が抱える構造的課題を軽減、あるいは解決するために、都市に水田の機能を付加したもの。
・水田は、地域気象の調整、洪水調節、水循環の確保など多様な機能。この機能の応用が狙い。
・現代の都市設計は、速やかな薄い排除を基本とし、自然界の水循環を意識しない考え。
・そこで、これまでの都市の設計理念を再評価し、脆弱性をできるだけ排除しようとするもの。
2−1 水冠都市の構造
・水田のように、「都市に水の貯留機能を持たせる」「都市表層の雨水浸透機能を大きくする」「蒸発散を期待する」ことを基本。
・このため、歩道や屋上、駐車場などに高透水性のブロックを敷き詰め、その下部全面に数十cmの水深の水槽を設置し、雨水を一時的に貯留することで、下水道への負荷軽減を図る。
2−2 都市の水平面
・日本のビルはほとんど屋上を持ち、地表面に対する被覆度大きい。
・水槽の構造を階段状にすれば、さらに拡大可能。
3.現代都市の課題認識と解決の考え方
3−1 ヒートアイランド
・「単位面積あたりのエネルギー投入量の増大」「建築物・舗装などでの地面被覆による水循環の遮断」がその主因。
・前者は経済活動や建築物内環境維持のため、投入量を減少できない。後者は、雨水排除の徹底と地下水への補水がない。これらにより、都市表層は乾燥状態。
・貯水槽からの蒸発散で、気化熱による低温雰囲気を形成。
3−2 都市洪水
・最近は記録的な豪雨など激しい気象が出現。都市では、地下室での溺死や地下鉄の不通なども発生。
・大きな降雨強度の出現に加え、都市の保水機能低下による表面流出のピークがかさなるため。
・この対策として、
@透水性を十分持つ素材で都市を覆う
Aこの素材と地表聞に空聞=水槽を設ける
・最近開発された高透水性ブロックは、透過能力が高く、貯留可能。
・さらに貯留槽下部に透水性を持たせれば、洪水調整能力が向上し、地下水涵養。
3−3 バリアフリーの街 波及効果
・歩道や、横断歩道との境には2pほどの段差やきつい勾配力がある。
・また、そこは水溜りが生じやすく、冬季は凍結しやすい。
・しかし、新たな都市構造により、勾配が不要となり、車椅子などへのバリアフリー化が実現。
・歩道と車道の段差の険証も必要。歴史的には役割が終わっているのでは。
4.むすび
・高透水性ブロックは、廃FRPを主原料。
・現在は廃FRP船などは焼却しているが、今後は有効利用の促進も期待。
・国は平成17年に「廃FRPリサイクル法」制定を予定。この法律への利用促進の盛り込みを期待。
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